コロナ禍に生まれた「優しさ」
「優しさ」はコロナ禍の真っ只中でリリースされた楽曲です。1枚目のアルバム「HELP EVER HURT NEVER」の3曲目の収録曲です。
人と人との距離が遠くなり、不安や孤独を抱えやすい状況だからこそ、「優しさ」というテーマは多くの人の心に響きました。
歌詞から読み取れること

歌詞には、人の優しさに触れて「優しくできない自分」を恥ずかしく思う気持ちが描かれています。
「優しさに殺(や)られた」「ちっぽけでからっぽで…」というフレーズは、藤井風さん自身の体験が反映されているようにも感じられます。
同時に、藤井風さんは「優しさは弱さでなく強さ」と語っています。
優しさは相手を受け止め、心を溶かす力。つまり 優しさ=強さ なのです。
「あの人」「あなた」は誰?
歌詞に出てくる「あの人」や「あなた」は、他者であると同時に、藤井風さん自身の理想像、いわゆるハイヤーセルフとも解釈できます。
優しさに触れることで、自分の中に眠っていた愛や温もりを取り戻し、前に進んでいく姿が浮かびます。
ピアノで演奏してみて
演奏してみると、イントロのコード進行が複雑で難しいのですが、音がはまると不思議と心地よく、クセになるフレーズです。
特に途中の「あ〜〜〜♪」と伸ばす箇所。
私にはここが「優しさ=強さ」へと確信が変わる瞬間に思えました。
そこから怒涛のフォルテが続き、最後まで突き抜けるように駆け抜ける…このダイナミックさも魅力のひとつです。
演奏動画
よろしければ演奏動画もご覧ください🎹
【オフィシャルピアノスコア・優しさ】
【EASY PIANO SOLOスコア・優しさ】
【オフィシャルピアノスコア(弾き語りバージョン)・優しさ】
まとめ
藤井風さんの「優しさ」は、
- 優しさは弱さではなく強さ であること
- 他者との関わりや、自分の理想像(ハイヤーセルフ)との対話を通じて、自分を変えていけること
- コロナ禍のような厳しい時代だからこそ、忘れてはいけない心の在り方
を、音楽を通じて伝えてくれている曲です。
演奏してみるとそのメッセージ性がさらに身体に響いてきて、ただ聴くだけでなく「弾くこと」で深い理解につながる楽曲だと感じました。
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