藤井風さんの「死ぬのがいいわ」は、一見『重い純愛ソング』に見えますが、歌詞全体を通して読むと「執着まじりの恋」と「自分自身(理想の自分)への愛」が複雑に絡んだ曲だと考えられます。
🍇 タイトル「死ぬのがいいわ」が示すもの
「あなたとこのままおさらばするより死ぬのがいいわ」というフレーズは、「別れるくらいなら死んだ方がマシ」という最上級の比喩表現で、愛の大きさや本気度を誇張して示しています。
ただし、本当に死を願っているというより、「それくらい本気だ」と伝えるための昭和歌謡的な大げさな言い回しとして設計されていることが指摘されています。
🍎 表向きは“激しい恋の歌”
サビだけを取り出すと、相手に対して「最後まで一緒にいたい」「別れたくない」という強烈な依存と執着の感情が前面に出ています。
「三度の飯よりあんたがいい」というセリフも、生活の基盤より相手を優先する極端な愛情表現で、古い歌謡曲のような泥臭さ・業の深さを感じさせます。
🌸「あなた」=恋人か、自分の中の“最強の自分”か
恋愛ソングとして読むと、「あなた」は別れ話を持ち出している恋人で、主人公は「別れたくない」「もう浮気しない」と懇願しながら、自分の性格の闇も見せている、という構図になります。
一方で、藤井風さん自身は「“あなた”は自分の中にいる愛しい人・最強の自分(理想の自分)」だと語っており、「それを忘れてしまったら死んだも同然」という自己対話的な意味合いも込められていると説明しています。
この自己対話の読み方で見ると、
浮気=心がよそ見すること、つまり、自分の本質(愛・ハイヤーセルフ)から離れてしまうこと。
「死ぬのがいいわ」=理想の自分とのつながりを失って生きるくらいなら、そんな生を選ぶ自分は“死んでいるのと同じ”というメッセージ、とも解釈できます。
🎹 演奏動画のご紹介
よろしければ、ぜひ「特にない」のピアノ演奏動画をご覧ください♪
🎹【オフィシャルピアノスコア・死ぬのがいいわ】
🎹【EASY PIANO SOLOスコア・死ぬのがいいわ】
🌼 まとめ:曲全体から見えるテーマ
これらをまとめると、「死ぬのがいいわ」は、
- 表面上は、昭和歌謡風の大げさで情念たっぷりな恋愛ソング(別れるくらいなら死んだ方がマシ)。
- 深層では、自分の中の「愛に満ちた理想の自分(最強の自分)」との関係を失う怖さを歌った、自分自身へのラブソング・信仰告白のような側面もある曲。
つまり、恋愛ソングとしても、自己探求の歌としても聴くことができ、聴く人それぞれの“愛のかたち”や“依存・執着”の感覚を強く揺さぶる楽曲になっていると考えられます。深いですね。

コメント